セールや割引を、どう使うか

売れない月が続くと、値引きを考えます。
1回やってみると、その月は動きます。

ただ、次の月から定価で売れなくなることがあります。
買う人が、次のセールを待つようになるためです。

やる前に決める3つ

  1. いつからいつまでか(日付で決める)
  2. どの商品を、いくら下げるか
  3. 何のためにやるか

1つ目を決めないと、下げたままになります。
いつ戻すかを先に決めて、カレンダーに書いておきます。

3つ目は、言葉にしておくと判断が変わります。
在庫を減らしたいのか、新しい人に買ってもらいたいのか、常連の方に還元したいのか。
目的によって、下げる商品も伝え方も変わってきます。

値段を下げない方法から考える

値引き以外にも、動かす方法があります。

  1. 送料を無料にする(金額のラインを決めて)
  2. おまけを付ける(小さいもの、サンプル)
  3. 2つ買うと少し安くなるようにする
  4. 期間限定の組み合わせを作る
  5. 包装を特別なものにする

1つ目は、商品の値段を変えずに済みます。
「5,000円以上で送料無料」のようにすると、もう1つ足してもらえることがあります。
ラインは、ふだんの注文より少し上に置きます。

ただ、送料は自分で負担することになります。
いくらまで出せるのかを先に計算しておきます。
送料の決め方は送料をいくらにするか、決められないときに書いています。

下げる幅

半額のような大きな下げ方は、1回で印象が決まります。

「あの店は半額になる」と覚えられると、定価で買う人がいなくなります。
1割か2割くらいにしておくほうが、戻しやすいと思います。

大きく下げるのは、在庫を処分するときだけにします。
その場合は「在庫限り」「この色のみ」と書いて、理由が分かるようにします。

原価を下回らないかも確かめます。
材料費、送料、売る場所(ネットやフリーマーケットで出店する等)の手数料。
下げた金額から全部引いて、残るかどうかを見ます。

セールや割引をしすぎるとどうなる

  1. 定価で買った人が損をした気持ちになる
  2. 次のセールまで買わなくなる
  3. 値引きしないと売れない状態になる
  4. 自分の利益が減って、作る数を増やすことになる

1つ目は、先に買ってくれた人はどう思うでしょう。
買ってすぐ安くなると、次に買うのをためうでしょうし、次にまた購入をしてくれるしょうか。

ここを避けるなら、セールの前に買った人に何か返す方法があります。
次回に使えるクーポンを送る、おまけを付ける。
連絡の手間はかかりますが、常連の方が離れません。

クーポンは誰に出すか

全員に出すセールと、特定の人に出すクーポンは別のものです。

クーポンのほうは、相手を決められます。

  1. 一度買ってくれた人に、次回使えるもの
  2. 誕生月の人に出すもの
  3. イベントで会った人に渡すもの
  4. メールやLINEに登録してくれた人へのもの

1つ目が、いちばんクーポンを使ってもらえると思います。
一度買った人は、商品の中身を知っています。
クーポンも使ってもらえる可能性が高いでしょう。

使える期限を入れておきます。
期限がないと、忘れられたまま残ります。
「3か月以内」くらいにすると、思い出してもらえます。

伝え方

何のセールなのかを書きます。

「決算セール」「周年のお礼」「新しい色を出すので、前の色を整理します」。
理由があると、安売りの店には見えません。

理由を書かずに下げ続けると、もとの値段が高かったのだと思われます。
そこがいちばん避けたいところだと思います。

元の値段と並べて出すとき

「通常5,000円 → 4,000円」のように、2つの値段を並べて出すことがあります。
これは二重価格表示と呼ばれていて、景品表示法の決まりがあります。

消費者庁のページには、過去の販売価格を並べる場合についてこう書かれています。

同一の商品について「最近相当期間にわたって販売されていた価格」を比較対照価格とする場合には、不当表示に該当するおそれはありません。

消費者庁 二重価格表示

反対に、そう言えない価格を並べる場合は、いつの時点でどれくらいの期間売っていた価格なのかを正確に表示しない限り、不当表示に該当するおそれがあるとされています。

つまり、売ったことのない値段を「通常価格」として並べるのは避けます。
実際にその値段で売っていた期間があるかどうかが分かれ目です。

「最近相当期間」がどれくらいかは、価格表示のガイドラインに書かれています。
迷う場合は、元の値段を並べずに「○○円」だけを出すほうが確実だと思います。

やらないという選び方

セールをやらない店もあります。

いつ買っても同じ値段、という形です。
待たなくていいので、欲しいときに買ってもらえます。

手作りのものや、数の少ないものはこちらが合うと思います。
作る時間が決まっているので、数を売ってもしかたがないためです。

その場合は、商品ページに1行書いておきます。
「セールは行っておりません」。
待っている人がいなくなるので、ふだんの売れ方が安定します。

終わったあとに見るところ

やったら、記録を残します。

  1. いくら売れたか
  2. 何人が買ったか(新しい人か、前に買った人か)
  3. 残った利益
  4. セールのあとの月の売れ方

4つ目が大事なところです。
セールの月に売れても、次の月が落ちていれば、前倒しで売っただけになります。

値段の決め方そのものは自分のサービスに、いくらつけるかに書いています。
売れない日が続くときに確かめるところは売れない日が続くとき、どこを確認するかにまとめています。

最後に

値引きは、効果的な方法ではあると思います。
ただ、戻すのが難しいので、始める前に終わり方まで決めておくほうがよいと思います。

まず、値段を下げずにできることを1つ試してみてください。
送料無料のラインを決めるだけでも、注文の金額が変わることがあります。

参考資料

この記事を書くときに確認したページです。
確認日:2026年10月22日
決まりは変わることがあるので、実際に値段を並べて出すときは下のページで今の内容を見てください。

  • 消費者庁 二重価格表示(過去の販売価格を並べるときの考え方)

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