どの支払い方法を用意するか

ネットショップを開くとき、支払い方法の設定画面で手が止まることがあります。
選べるものが並んでいて、どれを入れればいいのか分からない。
とりあえずクレジットカードだけにして、そのままになっている。

ここは、売れない理由として見えにくい場所です。
「使える支払い方法がなかった」で閉じた人は、何も言わずにいなくなります。

支払い方法で、買う人は入れ替わる

商品が同じでも、支払い方法によって買える人が変わります。

カードを持っていない人、ネットでカード番号を入れたくない人、家族と相談してから払いたい人。
そういう人は、その場では買いません。
商品の説明や値段を直す前に、ここを見ておく価値があります。

それぞれが選ばれる場面

クレジットカード

いちばん多く使われます。
買う人の手間が少なく、その場で決済が終わります。
ダウンロード商品のように、支払いの確認がすぐ必要なものでは、これがないと成り立ちません。

最初に入れるならここです。
迷ったら、まずこれだけで始めても形になります。

コンビニ払い

カードを使いたくない人、持っていない人が選びます。
年齢層が高い商品や、保護者が払う商品では、ここが効くことがあります。

注意するのは、注文と支払いが別の日になる点です。
払いに行かないまま期限が切れることもあります。
発送は支払いの確認後にする、と決めておきます。

銀行振込

金額が大きい買い物や、事業者が相手のときに選ばれます。
会社の経理を通す場合、振込しか選べないこともあります。

手数料は買う人が負担することが多く、そのぶん面倒がられます。
個人のお客様が中心なら、なくても困りません。

後払い

商品が届いてから払う形です。
初めてのお店で買うときの不安が減るので、新しいお客様が入りやすくなります。

そのかわり、手数料は他より高めになります。
未払いのときの扱いも、使うサービスによって違います。
入れるなら、そこの説明を読んでから決めます。

スマホ決済(PayPayなど)

ふだんスマホで払っている人が、迷わず選びます。
手続きが短いので、途中でやめられにくくなります。
対応していれば入れておいて損はありません。

ただし、ここには気をつけることがあります。
次の見出しに分けて書きます。

個人の送金機能で、代金を受け取らない

PayPayのアプリには、友だちにお金を送る「送金」の機能があります。
手数料がかからないので、代金の受け取りに使ってしまいたくなります。

これは、PayPayの規約で禁止されています。

個人向けのPayPayアプリにある「送金」機能を用いて商品代金の支払いを受ける行為は、PayPay加盟店規約で禁止しています。

違反行為が検知された場合、加盟店のサービス利用停止などの措置を取る場合があります。

出典はPayPayの加盟店向けヘルプです。

講座の受講料、ハンドメイドの売上、材料代などを、個人の送金で受け取っている例はよくあります。
お客様のほうから「PayPayで送ります」と言われる場面もあります。
そのときも、事業の代金としては受け取らない、と決めておきます。

個人どうしのお金のやりとりと、お店として代金を受け取る仕組みは、別のものです。
見た目は同じ送金でも、扱いが違います。

事業で使うなら、加盟店の登録をする

PayPayを仕事で使うなら、加盟店としての申し込みをします。
店舗を持っていなくても、個人事業主でも申し込めます。
申し込みには審査があり、本人確認の書類や、何を売っているかの情報を出します。

ネットショップで使う場合は、お店の店頭で読み取ってもらう形とは別の、オンライン決済のしくみになります。
BASEやSTORESのようなサービスを使っているなら、そのサービス側の設定で有効にするだけで済むことが多いです。
その場合、加盟店の手続きはサービス側がまとめて持っていることがあります。
どちらの形になるかは、使っているサービスの案内で確かめてください。

他のスマホ決済も、考え方は同じです。
個人の送金機能と、お店として受け取る仕組みは分けて使います。

手数料と、入金までの日数

支払い方法を増やすと、そのぶん手数料がかかります。
売上の数パーセントというのが目安ですが、方法ごとに差があります。
金額はサービスによって違うので、使っているところの料金ページで確かめてください。

見落としやすいのは、入金までの日数です。

  • 売れた日と、自分の口座に入る日は違う
  • 月に1回の振込になっていることがある
  • 振込に手数料がかかることがある
  • 一定の金額を超えないと振り込まれないことがある

仕入れがある商品だと、ここがずれると資金の計算が合わなくなります。
始める前に、振込の日と条件を見ておきます。

最初から全部そろえなくていい

方法を増やすほど、手数料も管理の手間も増えます。
注文が少ないうちは、増やしたぶんの効果が見えません。

順番としては、こう考えると迷いません。

  1. まずクレジットカード
  2. 対応していればスマホ決済を足す(加盟店の登録が必要。個人の送金機能では受け取らない)
  3. 買う人の年齢層が高い、または保護者が払う商品なら、コンビニ払いを足す
  4. 事業者から注文が来るようになったら、銀行振込を足す
  5. 新しいお客様が増えないと感じたら、後払いを検討する

増やすときは、1つずつにします。
そうすれば、増やした効果が分かります。

自分のホームページに書いておくこと

用意した支払い方法は、商品ページか特定商取引法の表記に書いておきます。

  • 使える支払い方法
  • 手数料が買う人の負担になるもの(あれば)
  • 支払いの確認から発送までの日数
  • コンビニ払いや振込の場合、いつまでに払えばいいか

送料の決め方で迷っている場合は、送料をいくらにするか、決められないときもあわせてどうぞ。

最後に

支払い方法は、商品を直すより早く準備ができるところです。
設定画面を開いて、チェックを1つ足すだけのこともあります。

いま何が使えるようになっているか、一度自分で買う側の画面まで進んで確かめてみてください。
思っていたものと違うことがあります。

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