決められないことを、AIに相談してみる

この仕事を受けるかどうか、何日も決められないままでいる。
人に聞くほどのことでもないし、聞ける相手も近くにいない。

1人で事業をしていると、こういう場面が増えます。
決めるための材料を並べるところまでは、AIに手伝ってもらえます。

向いている相談

  • 2つの案のどちらにするか
  • 受けるか、断るか
  • 値段を上げるかどうか
  • 新しいことを始めるかどうか
  • 言いにくいことを、どう伝えるか

どれも、正解が1つに決まらないものです。
そのぶん、考えが行ったり来たりして時間が過ぎます。

AIに聞くと、頭の中にあったものが文字で並びます。
並んだものを見てから決めるので、決める時間が短くなります。

答えを聞かない

「どうすればいいですか」と聞くと、当たりさわりのない答えが返ってきます。

聞き方を変えます。

  1. 考えられる選択肢を3つ出してください
  2. それぞれの良い点と、困る点を並べてください
  3. 決めるために、私が確かめておくことは何ですか

3つ目がいちばん役に立ちます。
「相手の予算を聞いていない」「納期を確かめていない」のように、足りない材料が出てきます。

そこが分かれば、相談の続きではなく、確かめる作業に移れます。
決められなかったのは、迷っていたからではなく、判断するための材料が足りていなかったという場合があります。

伝える情報

状況を伝えないと、一般論しか返ってきません。

入れておくのは、このあたりです。

  1. 何をしている仕事か
  2. 1人でやっているのか、人を頼めるのか
  3. いまの状況(忙しさ、時期)
  4. 自分がどうしたいと思っているか
  5. 気になっていること

4つ目を書いておくと、話が早くなります。
「本当は断りたい」と書けば、断る場合の進め方を出してもらえます。

ただし、相手の名前や会社名、やり取りの中身は入れません。
「内装業の方から」「教室をされている方から」までにします。
線引きはAIに、どこまで話していいかにまとめています。

一般論が返ってきたとき

「お客様のニーズを確認しましょう」のような答えが返ることがあります。

そのときは、条件を足して聞き直します。
「1人でやっていて、来月は別の仕事が2件入っています」。
「この相手とは今後も続けたいと思っています」。

条件が増えるほど、こちらの事情に合った話になります。
1回で終わらせずに、何度かやり取りするほうが使えるものが出ます。

決めるのは自分

ここは線を引いておきます。

AIは、こちらの事情を全部は知りません。
相手との関係、この先の予定、自分の気持ち。
伝えていないことは材料に入っていません。

出てきた案に納得できないなら、選ばなくてかまいません。
「どれも違う」と感じること自体が、判断の材料になります。

お金や契約にかかわることは、専門家に相談する場面もあります。
税のことは税務署や税理士、契約のことは弁護士。
AIの答えをそのまま決定にしないようにします。

値段の相談

いちばん聞きにくいことだと思います。

AIに相場を聞くと、幅の広い金額が返ってきます。
そのまま使えるものではありませんが、考える順番は整理できます。

かかる時間、材料費、やり直しの回数、相手とのやり取りの手間。
出してもらった項目に、自分の数字を当てはめていきます。

値段の決め方そのものは自分のサービスに、いくらつけるかに書いています。

やり取りを残しておく

決めたあと、やり取りを残しておきます。

同じような場面が、半年後にまた来ます。
そのときに読み返すと、前に何を気にしていたかが分かります。

残すのは、結論だけでかまいません。
「この条件なら受ける」「この金額より下は受けない」。
自分の決めごとが増えていくので、次から迷う回数が減ります。

受ける前に決めておくことは仕事を引き受ける前に、決めておくことにまとめています。

人に相談したほうがいいこと

AIで済ませないほうがよいものもあります。

  1. その人や地域のことを知っていないと判断できないこと
  2. 相手の性格や、これまでの関係がかかわること
  3. 決まりや契約で、間違えると困ること
  4. 気持ちが落ち込んでいるとき

4つ目は、整理よりも話を聞いてもらうほうが先だと思います。
文字でやり取りしていると、そこが分からなくなることがあります。

最後に

AIに相談するのは、答えをもらうためではなく、並べてもらうためだと思います。
並んだものを見て決めるのは、自分のほうです。

まず、いま決められずにいることを1つ書き出してみてください。
「選択肢を3つと、確かめることを教えてください」と聞くだけで、次にやることが出てきます。

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