仕事を始めたばかりのころは、売上もまだ小さくて、お金の記録を後回しにしがちです。
そのうち、レシートが引き出しにたまっていく。
何にいくら使ったのか、思い出せなくなる。
記録は、あとからまとめてやると何倍も時間がかかります。
金額が小さいうちに形を作っておくほうが楽です。
小さいうちに始める理由
理由は3つあります。
- 件数が少ないので、練習になる。やり方を間違えても直すのが簡単
- 何にお金がかかっているかが見える。値段を決めるときの材料になる
- あとからさかのぼる作業がなくなる。1年分をまとめてやるのが、いちばん大変で苦労する
2つ目は見落とされがちです。
1件あたりにかかるお金が分からないままだと、値段をつける根拠が持てません。
まず、お金の出入りを分ける
いちばん効くのは、記録の方法より、分けることです。
- 仕事用の銀行口座を1つ作る
- 仕事の支払いは、できるだけその口座とカードにまとめる
- 私用のものと同じレシートで買わない
分けておくと、通帳の明細がそのまま記録になります。
分けていないと、1つ1つ「これは仕事のぶんか」と思い出す作業が必要になります。
ここが、記録がたまる原因です。
新しく口座を作るのが面倒なら、いま持っている口座のうち使っていないものを仕事用にあてる形でもかまいません。
記録しておく項目
入ってきたお金は、次の4つを残します。
- 日付(入金された日)
- 金額
- 誰から
- 何の代金か
出ていったお金も、同じ形で残します。
- 日付
- 金額
- 何を買ったか(店の名前ではなく、中身)
- 何のために使ったか
最後の項目が大事です。
「家電量販店 8,000円」だけだと、あとから何も分かりません。
「教材を印刷するためのインク」と書いておけば、迷いません。
レシートのまとめ方
方法は何でもかまいません。続く形にします。
- 買ったその日に、スマホで写真を撮る
- 紙は月ごとの封筒か袋に入れる(並べ替えはしない)
- 月に1回、決めた日に記録をつける
写真を撮っておくと、文字が消えても中身が分かります。
感熱紙のレシートは、時間がたつと読めなくなることがあります。
記録をつける日は、月末ではなく、月の初めの決まった日にします。
月末は仕事が立て込みやすく、後回しになります。
何で記録するか
最初は表計算ソフトで足ります。
上に書いた項目を列にして、1行ずつ足していくだけです。
会計ソフトは、件数が増えてきてからで間に合います。
銀行口座やカードとつなげて自動で取り込める機能があるので、件数が多くなるほど効いてきます。
ただ、月の費用がかかります。
記録する習慣がないうちに入れても、使われないまま費用だけ出ていきます。
1年に一度やること
記録をつけていると、1年分の売上と経費がそのまま出てきます。
そこから先、申告が必要かどうか、どの形で出すのかは、人によって変わります。
所得の額、他の仕事の有無、家族の状況などで違ってきます。
ここは自己判断で決めないほうがいいところです。
税務署の窓口で相談できますし、税理士に見てもらうこともできます。
税務署は無料で、確定申告の時期以外のほうが落ち着いて聞けます。
相談するときに、記録がそろっていると話が早く終わります。
記録をつける目的の半分は、ここにあります。
最後に
完璧につける必要はありません。
抜けがあっても、書いていないより残っているほうがいいです。
まず、仕事用の口座を1つ決めてください。
それだけで、記録の半分は終わったようなものです。
屋号を決めるところから始める場合は、屋号を決めるときに、確かめることもあわせてどうぞ。


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