お客様への返信を、AIに下書きさせるとき

返信を書きかけて、何度も消しては打ち直す。
そういう連絡は、だいたい決まっています。

断るとき、謝るとき、お金の話をするとき。
内容は決まっているのに、言い方が決まらないまま時間が過ぎていきます。

ここはAIに下書きをさせると早くなります。
ただ、そのまま送っていいものと、自分で書き直したほうがいいものがあります。

下書きを頼んでいい連絡

  • 日程の調整や、受付の確認
  • 見積りを送るときの添え状
  • 資料の送付や、案内の連絡
  • 言いにくいことを、角を立てずに書きたいとき
  • 長くなった文を、短くまとめたいとき

4つ目が、いちばん助かるところだと思います。
自分で書くと、どうしても言い過ぎたり、逆に何も言えていない文になったりします。

5つ目も頼みやすいところです。
自分の書いた文を渡して「もう少し短くしてください」と言うだけなので、内容がずれにくくなります。

自分で書いたほうがいい連絡

  • こちらの手違いを謝るとき
  • 金額や条件を変えてもらうお願い
  • 仕事を断るとき
  • 長く付き合っている相手への、お礼や相談

1つ目は、下書きだけAIに作らせて、ほとんど書き直すことになると思います。
整った謝罪文は、整っているほどよそよそしく読まれることがあります。

4つ目も、自分の言葉で書いたほうがよいところです。
何度もやり取りしている相手は、こちらの書き方を覚えています。
急に文体が変わると、そこに気づかれます。

AIに何を伝えて、何を伝えないか

下書きを頼むとき、相手のメールをそのまま貼りたくなります。
ここは分けて考えます。

AIに伝えない情報。

  • 相手の名前、屋号、住所、電話番号
  • メールアドレスやアカウント名
  • 契約の金額や口座の情報
  • 相手から預かった資料や原稿

伝えるのは、状況だけで足ります。
「内装業の方から、納期を2週間早めてほしいと連絡が来た。うちは間に合わないので、できる範囲を提案したい」。
これだけで下書きは作れます。

名前は「○○様」のまま作らせて、送る前に自分で入れます。
この順番にしておくと、入力の手間もほとんど変わりません。

AIにどこまで話していいかはAIに、どこまで話していいかにまとめています。

頼むときの言い方

「メールの文を書いてください」だけだと、長くて硬い文が出てきます。
条件を3つ添えると、使える下書きになりやすくなります。

  1. 誰に送るか(取引先、はじめての問い合わせ、長い付き合いの相手)
  2. 何を伝えたいか(1つだけに絞る)
  3. 長さ(「3行で」「200文字くらいで」)

3つ目を入れないと、たいてい長くなります。
短く指定しておいて、足りなければあとから足すほうが早いと思います。

同じ指示を毎回打ち込んでいるなら、保存しておく方法もあります。
同じ指示を、毎回打ち込んでいませんかに書いています。

送る前に直すところ

出てきた下書きは、そのままでは送れないことが多いと思います。
確認するのはこのあたりです。

  • 約束していないことが書かれていないか(「すぐに対応します」など)
  • 日付や曜日、金額が合っているか
  • 謝りすぎていないか、または謝っていないか
  • 自分が使わない言葉が入っていないか
  • 相手の名前や屋号が正しいか

1つ目がいちばん危ないところです。
AIは文をまとめるときに、こちらが言っていない約束を足すことがあります。
「できる限り早く」くらいなら残してもよいですが、日数や回数が入っていたら消します。

4つ目も見ておきます。
普段使わない言い回しが混ざると、自分の文に見えなくなります。
自分の言葉に戻す方法はAIに書かせた文章が、自分の言葉に聞こえないときに書いています。

断るときの下書き

断る連絡は、AIに作らせると当たりのやわらかい文が出てきます。
ただ、やわらかすぎて断っていると伝わらないことがあります。

入れておくのは3つです。
お受けできないこと。
理由(詳しく書かなくてかまいません)。
代わりにできることがあれば、それ。

「今回は見送らせていただきます」は、はっきり書きます。
ここをぼかすと、相手はもう一度頼んでくることになって、二度断ることになります。

同じ文を使い回す

一度よい下書きができたら、AIに作らせた形のまま保存しておきます。

毎回AIに頼むより、保存した文を少し直すほうが早くなります。
そのうち、AIに頼む回数そのものが減っていくと思います。

事務の作業をどこまで任せられるかはAIで、事務の何を減らせるかにまとめています。

最後に

返信にかかっている時間は、仕事の時間として数えにくいところです。
気づかないうちに、1日の中でまとまった時間になっていることがあります。

まず、いま返事を書けずに置いてある1通を、状況だけ渡して下書きさせてみてください。
直すところが分かれば、次からはその分だけ手を入れれば済みます。

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