色を決める場面で、手が止まることはありませんか。
見出しを何色にするか、ボタンを何色にするか。
決められないまま時間が過ぎて、そのあいだに「とりあえず」で選んだ色が増えていく。
できあがったものを見ると、なんとなく散らかって見える。
色のセンスがないからだと思っている方が多いのですが、たいていは数の問題です。
使っている色が多すぎるだけ、ということがよくあります。
色が増えるほど、まとまりがなくなる
色には「ここを見てください」と伝える働きがあります。
赤い文字があれば、そこを先に見ます。
黄色い枠があれば、そこも見ます。
ところが、赤も黄色も青も緑も使われていると、どこを先に見ればいいのか分からなくなります。
全部が目立つというのは、何も目立っていないのと同じです。
散らかって見える原因は、ここにあります。
まず3色だけ決める
迷ったときは、3色に絞ってみてください。
下地の色、文字の色、目立たせる色。
この3つです。
下地の色
白か、ごく薄いグレーやベージュにします。
面積がいちばん広いので、ここに色をつけると全体の印象が一気に強くなります。
薄い色を選ぶときは、白に一滴だけ混ぜたくらいの薄さで十分です。
文字の色
本文は、真っ黒ではなく濃いグレーか濃い紺にします。
真っ黒は下地の白との差が強すぎて、長い文章だと目が疲れます。
ただし、薄くしすぎると今度は読めません。
濃さの目安は、印刷して離れた場所から見て、はっきり読めるかどうかで判断できます。
目立たせる色
ここは1色だけにします。
ボタン、リンク、見出しの一部など、見てほしい場所に使う色です。
すでにロゴや看板に使っている色があるなら、それをそのまま使うのがいちばん早い方法です。
目立たせる色を使う場所を、先に決めておく
色を3つに絞っても、目立たせる色をあちこちに使うと同じことになります。
使う場所をあらかじめ決めてしまうと、迷わなくなります。
- 問い合わせや購入のボタン
- 本文中のリンク
- 見出しの下線や、頭についた小さな印
- 1ページにひとつだけ、いちばん伝えたい一文
この4つ以外には使わない、と決めておく。
それだけで、ページの中に見る順番が生まれます。
組み合わせで迷ったときの目安
色を並べてみて落ち着かないときは、次のどれかに当てはまっていることが多いです。
- 鮮やかな色どうしを隣り合わせている(赤と青、オレンジと緑など)
- 色のついた背景の上に、薄い色の文字をのせている
- 同じくらいの濃さの色を並べていて、境目がぼやけている
- 写真の中にたくさんの色が入っていて、そこに文字の色が加わっている
鮮やかな色を2つ使いたいときは、どちらかを薄くするか、あいだに白を入れます。
くっつけないだけで、ぶつかった感じはやわらぎます。
文字が読みにくいと言われたことがある場合は、色より先に濃さを見直してみてください。
詳しくは文字が読みにくい、と言われたときに書いています。
決めた色は、控えておく
色は、そのつど選び直すと少しずつずれていきます。
ホームページの青と、チラシの青と、インスタの青が違う、ということが起きます。
決めた3色は、カラーコードで控えておいてください。
#で始まる6桁の英数字です。
メモアプリでも、スマホの写真でもかまいません。
次に何かを作るとき、選ぶ時間がまるごとなくなります。
最後に
色で迷う時間は、意外と長いものです。
3色に絞って、使う場所を決めて、控えておく。
この3つをやっておくと、次からは迷いません。
色を減らすと寂しく見えるのではないか、と心配になるかもしれません。
実際には、そろっているものは落ち着いて見えます。
まず1回、3色だけで作ってみてください。


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