チラシやホームページを作っていると、空いているところが気になってきます。
もったいない気がして、そこに文字や画像を足してしまう。
できあがったものを見ると、なんとなく窮屈に見える。
素人っぽく見える原因として、色数と並んで多いのがこれです。
余白が足りていない状態です。
詰めると、読まれなくなる
情報を詰めれば、たくさん伝わるように思えます。
実際には逆のことが起きます。
紙面がぎっしりしていると、読む前に「大変そうだ」と感じます。
そこで閉じられてしまえば、詰めた情報は1つも届きません。
余白は、読む人が息をつく場所です。
もうひとつ、余白にはまとまりを作る働きがあります。
近いものは仲間に見え、離れているものは別のものに見えます。
見出しとその説明が離れていると、どこにかかる見出しなのか分からなくなります。
3つの余白を分けて考える
行と行のあいだ
本文の行間は、文字の大きさの1.7倍から1.8倍くらいが読みやすくなります。
16ピクセルの文字なら、行の高さが27から29ピクセルくらいです。
数字が分からなくても、確かめる方法があります。
印刷して少し離して見たとき、行がくっついて見えなければ足りています。
逆に、行と行が離れすぎていると、今度はどこを読んでいるか分からなくなります。
「まとまり」と「まとまり」のあいだ
見出しと本文、写真と説明文のように、関係のあるものは近づけます。
別の話題に変わるところは、大きくあけます。
目安は、離すときは近づけるときの2倍以上です。
見出しの上に大きな余白、見出しの下は小さな余白。
この形にすると、見出しがどこにかかっているかが一目で分かります。
端と中身のあいだ
紙の端、画面の端、枠の内側。
ここが狭いと、全体が窮屈に見えます。
チラシなら、上下左右に10ミリから15ミリはあけます。
スマホの画面なら、左右に16ピクセル前後あれば読みやすくなります。
枠で囲んだ部分は、枠と文字のあいだを空けないと、文字が枠に貼りついて見えます。
余白を削ってはいけない場所
紙面が入りきらないとき、どこかを削ることになります。
そのときに削らないほうがいい場所があります。
- いちばん伝えたい言葉のまわり(まわりが空いているほど目立つ)
- ボタンの内側(指で押す場所なので、狭いと押しにくい)
- 見出しの上
- 紙やページの端
削るなら、余白ではなく中身のほうを減らします。
入りきらないのは、たいてい載せようとしている情報が多いからです。
足りているか確かめる方法
目で見て判断するのが難しいときは、次の方法が使えます。
- 画面から離れて、全体をぼんやり見る
- いくつのかたまりに見えるか数える
- かたまりの数が、伝えたい内容の数と合っているか確かめる
ぼんやり見たときに1つの大きなかたまりにしか見えないなら、余白が足りていません。
逆に、かたまりが多すぎて散らかって見えるなら、離しすぎています。
文字そのものが読みにくいと感じている場合は、余白より先に大きさと濃さを見直してください。
文字が読みにくい、と言われたときに書いています。
最後に
余白は、何も置いていない場所です。
手を抜いたように見えるので、つい埋めたくなります。
けれど、読む人にとっては必要な場所です。
今あるチラシやページを開いて、まとまりのあいだを少し広げてみてください。
中身を変えなくても、落ち着いて見えるようになります。


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