看板とのぼりに、何を書くか

車で自分の店の前を通ってみると、看板が目に入らないことがあります。
通る側は、だいたい時速40キロくらいで前を見ています。

看板は、チラシやホームページとは入れる量が違います。
読む時間が1秒か2秒しかないので、文字を減らすほうが伝わります。

看板とのぼりは、それぞれ何をするものか

看板は、建物や敷地に取り付けて出しておくものです。
屋号と業種を出して、場所を知らせる役目があります。

のぼりは、ポールに布を通して立てる細長い旗です。
風で動くので目に留まりやすく、持ち運びもできます。

お店をしている人は看板を出していますが、のぼりまで用意している人は多くありません。
作るのに1本数千円から、置き場所も必要なので、そこまで手が回らないという理由が多いと思います。

ただ、のぼりは「今日やっている」を伝えられます。
看板は何年も同じ文字を出し続けるものなので、その日のことは書けません。
イベントに出るとき、駐車場の入口を知らせたいとき、こういう場面では看板より役に立ちます。

自宅で仕事をしている場合や、店舗を持たずに出張で仕事をしている場合も、のぼりだけ用意するという形があります。
建物に取り付けないので、使う日だけ出して、終わったら片づけられます。

看板に入れるのは3つ

  1. 何屋なのか
  2. 屋号
  3. 連絡先か、入口の案内

1つ目を上に置きます。
屋号を大きく出したくなりますが、知らない人には何の店か分かりません。

「Sunflowa Flow」より「ホームページ制作」が先です。
知っている人は屋号でも分かりますが、看板は知らない人のために出すものだと思います。

3つ目は、店のつくりによって変わります。
通りから入りにくい場所なら、電話番号よりも「この先100m 右」のほうが役に立ちます。

文字の大きさ

離れたところから読めるかどうかで決まってきます。

よく使われる目安として、文字の高さ1センチで3メートルくらい先から読める、という見方があります。
30メートル先から読ませたいなら、一文字の大きさは10センチほど必要ということです。

ただ、書体や色の組み合わせでも変わります。
看板屋さんに頼むときは、見てほしい距離を伝えて、目安を出してもらうほうが確実だと思います。

自分で確かめる方法もあります。
紙に実際の大きさで印刷して、壁に貼り、離れて見てみる。
読みにくければ、文字を減らすか大きくします。

色は2色までにする

看板は、色が多いほど読みにくくなります。

背景と文字で、はっきり差が出る組み合わせにします。
白地に濃い色、濃い地に白。
この2つが読みやすい形です。

避けたいのは、同じくらいの濃さの色を重ねることです。
赤地に青、緑地に茶色のような組み合わせは、離れると文字が沈んで見えます。

色の選び方は文字が読みにくい、と言われたときにも書いています。

のぼりとの使い分け

看板とのぼりは、役目が違います。

看板は、場所を知らせるものです。
一度作ったら、何年も同じものを出します。

のぼりは、その時のことを知らせるものです。
「本日営業中」「新商品あります」「駐車場あり」。
風で動くので、目にも留まりやすくなります。

のぼりに屋号を入れる必要はありません。
すぐ横に看板があるので、のぼりは1つのことだけ書くほうが効きます。

置く場所と向き

作る前に、どこから見えるかを確かめます。

  • 車で通る向きから見えるか(片側だけ見えていないか)
  • 電柱や街路樹で隠れないか
  • 夜に見えるか(照明があるか、街灯が当たるか)
  • 冬に雪で埋まらない高さか
  • 隣の店の看板と並んで、どちらが目に入るか

車が来る向きは、朝と夕方で変わることがあります。
通勤の時間に実際に車で通ってみると、見えない向きが分かります。

書かないほうがいいもの

  1. 長いキャッチコピー
  2. サービスの一覧(3つ以上並べたもの)
  3. 細かい料金
  4. SNSのアカウント名だけ
  5. QRコードだけを大きく

3つ目は、変わったときに直せません。
金額を入れるなら「○○円から」にしておくと、値段を変えても作り直さずに済みます。

5つ目は、車からは読み取れません。
歩いて通る場所や、店の入口の横なら使えます。

出す前に確認すること

場所によって、先に確認が必要なことがあります。

  • 借りている建物なら、大家さんや管理会社に取り付けの可否を聞く
  • 敷地の外や歩道に置く場合は、市町村の担当課か警察署に聞く
  • 大きな看板や、建物の高いところに付けるものは、別の決まりがあることがある

自分の敷地の中に置くぶんは、ほとんどの場合そのまま出せます。
迷うのは、歩道にのぼりを立てる場合です。
ここは市町村によって扱いが違うので、作る前に聞いておくほうが安全だと思います。

傷んだら作り直す

看板は、出したあとに忘れられる場所です。

色が抜けた看板、破れたのぼり、古い電話番号。
こういうものが残っていると、やめた店だと思われることがあります。

のぼりは消耗品です。
半年から1年で色が抜けるので、傷んだら下げます。
出し続けるより、きれいなものを1本だけ出すほうがいいと思います。

名刺やチラシとそろえる

色と書体を、他のものとそろえておきます。

看板で見た色と、渡された名刺の色が同じだと、同じ店だと分かります。
チラシを見てから来た人も、看板で「ここだ」と気づきます。

チラシの作り方はチラシを作るとき、最初に決めることに書いています。
名刺は名刺に、何を入れるかにまとめています。

看板の言葉は、SNSでも使える

看板に入れる言葉を決める作業は、看板だけの話では終わりません。

「何屋なのか」を短く言い切った一言は、そのままSNSのプロフィール欄にも使えます。
看板のために10文字まで削った言葉は、どこに置いても伝わる言葉になっています。

使い回せるものは、だいたいこのあたりです。

  • 業種を言い切った一言(プロフィール欄の1行目に使える)
  • 屋号のロゴや文字の形(アイコンや画像の隅に置ける)
  • 看板で使った色(投稿の見た目をそろえるときの色になる)
  • 地域名の入った言い方(検索やハッシュタグでも使う言葉になる)

看板で見た色と文字が、SNSの投稿やホームページでも同じだと、同じ店だと分かります。
通りで見かけた店をあとでスマホで探す人がいるので、そこがつながっていると見つけてもらえます。

逆の順番で入ってくる人もいます。
SNSで見ていた店の前を通って、看板で気づく。
どちらの向きでも、同じ言葉と色にしておくほうが結びつきます。

プロフィール欄の書き方はプロフィール欄に、何を書くかにまとめています。

最後に

看板は、作り直すのにお金がかかります。
だから、文字を決めるところに時間をかけるほうがよいと思います。

まず、いまの看板を車で通りながら見てみてください。
何屋か分からなければ、そこを直すだけで変わってきます。

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