AIを仕事に使おうとすると、まず制作や文章づくりに目が向きます。
投稿を書いてもらう、キャッチコピーを考えてもらう、といったところです。
ただ、ひとりで事業をしていて時間を取られているのは、たいてい事務のほうです。
見積り、請求、連絡、整理。
売上にならないのに、やらないと進まない作業です。
向いている作業
同じ形式の文を作る
見積りを送るときの文、納品のお知らせ、日程の候補を出すメール。
毎回ほとんど同じ内容を、少しずつ変えて書いています。
一度AIに作ってもらって、自分の言い方に直す。
それを型として保存しておけば、次からは差し替えるだけになります。
長い文章を短くする
打ち合わせのメモ、自分で書いた長い説明、受け取った資料。
これを3行にまとめてもらうと、何の話だったかがすぐ分かります。
自分で書いた文章を短くしてもらうのも早くなります。
書いた本人は、どれが要らないか判断しにくいからです。
表に整える
ばらばらに書いたメモを、項目ごとに並べ直してもらいます。
日付、相手、内容、金額。
そのまま表計算ソフトに貼れる形で出してもらうこともできます。
名前や言い方を考える
ファイルの名前のつけ方、フォルダの分け方、商品名の候補。
自分ひとりだと決められないことが、案を10個並べてもらうと選べるようになります。
そのまま使わなくてかまいません。
見ているうちに「これは違う」が分かって、決まっていきます。
確認用の一覧を作る
納品の前に確認すること、月末にやること、新しい仕事を受けたときに聞くこと。
頭の中にあるものを話して、箇条書きにしてもらいます。
一覧になっていると、そのとおりに進めるだけで済みます。
毎回思い出す作業がなくなります。
向いていない作業
- 金額を決めること
- 受けるか断るかの判断
- 数字の計算(合っているように見えて違うことがあります)
- 手元の資料を見ないと分からないこと
- お客様に直接出す謝罪の文
3つ目は気をつけるところです。
足し算や割り算を任せると、それらしい数字が返ってきて、確かめずに使ってしまうことがあります。
計算は表計算ソフトにさせるほうが確実です。
どこまで任せるかの線引きは、AIに任せていい仕事と、自分でやる仕事に書いています。
1日15分から始める
全部をいっぺんに変えようとすると、続きません。
1つの作業だけ決めて、そこに使います。
- 今週やった事務の作業を書き出す
- その中で、いちばん回数が多かったものを1つ選ぶ
- 次にそれをやるとき、AIに下書きを作ってもらう
- 自分の言い方に直す
- 直したものを型として保存する
5番目をやるかどうかで、次からの時間が変わります。
毎回ゼロから頼んでいると、頼む手間が残ったままになります。
保存の仕方は同じ指示を、毎回打ち込んでいませんかにまとめています。
頼むときに添えること
事務の文章は、条件を添えないとかたい文になります。
- 誰に送るものか(初めての相手か、何度も取引している相手か)
- どれくらいの長さにしたいか
- 入れたい項目
- 使いたくない言葉
4つ目を伝えておくと、直す手間が減ります。
「お世話になっております、は使わない」のように書きます。
お客様の名前や連絡先を貼りつけるときは、気をつけることがあります。
AIに、どこまで話していいかに書いています。
減った時間を、どこに回すか
事務が軽くなっても、その時間が別の事務で埋まることがあります。
先に、何に使うかを決めておきます。
作ること、連絡すること、休むこと。
決めていないと、空いたぶんだけ細かい作業が入ってきます。
最後に
事務は、やめることができない作業です。
だからこそ、一度手を入れておくと、毎週その差が出ます。
今週いちばん多く書いたメールを1通選んで、型を作るところから始めてみてください。
次に同じメールを書くとき、時間の差がはっきり分かります。


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