「何をしている人なの」と聞かれます。
そのたびに、一から説明しています。
イベントに出たとき。
子どもの用事で顔を合わせたとき。
SNSで声をかけてもらったとき。
何をつくっているのか。
誰に向けたものなのか。
いくらくらいなのか。
その場で話しきれることは、そう多くありません。
そして相手も、その場では覚えきれません。
「作って渡して終わり」が長く続いてきた
日本のホームページ制作は、納品したら終わり、という形が長く続いてきました。
しかも、安くありません。
昔は、それでもよかったのだと思います。
まだホームページを持っている事業所が少なかったので、あるだけで意味がありました。
載っていること自体が、信用でした。
いまは、ほとんどの事業所が持っています。
だから「ある」ことは、もう出発点でしかありません。
問題は、それが働いているかどうかです。
自分のホームページが、いま機能しているのかしていないのか。
知りたくないですか。
機能しているかどうかは、今は確かめられる
ここが、以前と大きく変わったところです。
紙のチラシは、何人が見て、どこで読むのをやめたのかが分かりません。
ホームページは分かります。
- 検索結果に何回出て、何回押されたか
- どんな言葉で探して来たのか
- どのページがよく読まれているか
- どこで帰られているか
これらは、Google Search Console という無料の道具で見られます。
登録すれば、自分で見られます。
誰かに頼まないと分からないものではありません。
数字が見えると、ホームページは「作品」から「直せるもの」に変わります。
ここが弱いから直す、ここは効いているから増やす。
そうやって手を入れていけるのが、いまのホームページです。
まだ、何と名乗るか決まっていない
「個人事業主になりたい」と、はっきり言葉にして事業を始める人は多くありません。
もっと多いのは、こういう形です。
子どもが幼稚園に行っているあいだに、何かしたい。
好きでつくっているものを、少しでいいから買ってもらえたら。
資格を取ったけれど、使う場所がない。
この段階の人は、自分を何と名乗っていいか分かりません。
名乗れないので、人に説明できません。
説明できないので、話が進みません。
ホームページをつくる作業は、ここに効きます。
1枚のページをつくるには、どうしても決めなければならないことがあるからです。
- 誰に向けているのか
- 何を渡せるのか
- どうすれば頼めるのか
頭の中にあるうちは、ぼんやりしたままにしておけます。
けれど、ページに書こうとすると、書けません。
書けないところが、まだ決まっていないところです。
そこがはっきりすると、名乗れるようになります。
ホームページができることの中で、これがいちばん大きいかもしれません。
会ったあとに、見てもらえる場所があるか
話せるのは、その場だけです。
そして相手が思い出すのは、たいてい家に帰ってからです。
そのときに見てもらえる場所があるかどうかで、話の続き方が変わります。
行き先を1つ伝えてあれば、話しきれなかったことを、ホームページが代わりに話してくれます。
つくっているものも、値段も、頼み方も、その場では言えなかったことが全部そこにあります。
伝え方は何でもかまいません。
名刺をつくっているなら、URLを1行足すだけで働きが変わります。
名刺がなくても困りません。
SNSのプロフィールに置いてもいいですし、その場でスマホの画面を見せてもいいです。
逆に、伝えられる場所がないと、毎回ゼロからです。
相手に残る手がかりも、名前と、なんとなくの印象だけになります。
SNSは通り道、ホームページは行き先です。投稿で見つけてもらって、詳しいことは自分の場所で読んでもらう。この2つがあるだけで、自分を出すきっかけになります。
小さく始めていい
正直に書いておくと、いますぐ何十万円もかけてつくる必要はありません。
まだ何を売るか決まっていない段階なら、SNSのプロフィールと、無料でつくれる1枚のページで十分なこともあります。
そこで反応を見てから、必要になったときに整えるほうが、順番として自然です。
大事なのは、金額でも見た目でもありません。
誰に何を渡せるのかが1行で書いてあること。
そして、あとで数字を見て直せる形になっていること。
この2つです。
聞かれるたびに一から説明しているなら、それは説明を助けてくれる場所がまだない、というだけのことです。
つくるのは、いまでなくてもかまいません。
ただ、必要になったときのために、こういうものだと知っておいてください。
どんな人間がこれを書いているのかが気になったら、はじめまして、のごあいさつもどうぞ。


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